医療や医学といった分野の映像作品では必ずと言って良いほどCGが多用されます。これは何と言っても「CGを使わなければ説明が難しい」という映像演出上の都合が関係します。
CGが無ければ成立しない医療映像の制作
特に薬学の分野ですと、それこそ分子のレベルでの作用機序が描画の対象となりますので、実写で解決することができるのはせいぜい薬の剤形の紹介くらいで、あとはすべてCGの仕事というのが一般的な映像化の方法です。
手術の術式などの場合も、実際に撮影したとしても、その映像素材を作品上使えることはごくわずかです。最近は切開部分のみ白黒にするなどの配慮をして血液を感じさせない工夫をしている動画が増えていますが、やはりスマートに解説を行いたいなら術式の解説部分はCGに任せるべきでしょう。
コストを下げる努力
このように医療/医学の分野においてCGは必須の表現手法です。そのためメディカルCG制作を行っている会社も各社コストを下げる努力を怠っていません。とはいえ限界があることは「CG動画制作の料金相場」のページでも解説した通りです。
医学系CGの用途別ポイント解説
医療/医学のCGと一言で言っても、実に多くの分野や用途があります。ここではそうした使いこなし別のCG制作についてご説明してみたいと思います。
医薬品作用機序CG動画制作
医薬品の作用機序はCG動画が必ず使われる分野です。医薬品作用機序動画は分子レベルでのミクロな描写が必要な上、ヒトの病理病態をまず動画化する必要もあるため、どうしてもCGに頼らざるを得ない分野のひとつです。
インフォームド・コンセントCG動画制作
代表的な医療CGというとインフォームドコンセントではないかと思います。とはいえこのインフォームド・コンセントにCG動画が使われている事例はまだまだ多くはありません。病態が患者によって違い、パターンを作る必要があることと、それによってコストが膨らみやすいことがその要因です。
ライター/奥山正次
映像制作ディレクター/CGクリエイター
1968年東京都出身『あるある大事典』『万物創成期』『スーパーJチャンネル』など有名番組でディレクターを担当。
現在、医療・工業・化学などの分野のCG動画制作を行うデキサホールディングス株式会社の代表。
>>参考リンク~デキサHD医療CG制作のページ
映像制作ディレクター/CGクリエイター
1968年東京都出身『あるある大事典』『万物創成期』『スーパーJチャンネル』など有名番組でディレクターを担当。
現在、医療・工業・化学などの分野のCG動画制作を行うデキサホールディングス株式会社の代表。
>>参考リンク~デキサHD医療CG制作のページ