近年増えているCGを活用した動画コンテンツ。こうした動画を作るならどこに発注するのが良いのでしょうか？

CGだけ単体で発注するならCG制作会社の一択ですが、撮影や編集、そしてナレーションやBGなど音効まで含めた工程を経て、すぐに上映/公開することができる完パケ制作となると、CGだけを制作しているCG制作会社では対処しれくれないのが一般的です。どこに依頼を出すのか悩ましいところです。
こうしたCGを活用した完パケ制作の場合、主に３つの窓口があると思ってください。その三つとは、広告代理店、映像制作会社、そしてCG制作会社です。
結果としてはどこに発注を出しても思った通りの動画を作ってくれるはずです。とはいえ、それぞれの窓口ごとに特性というか、得意不得意がありますので、それを理解して使いこなすようにしたいものです。

CG動画作品は映像制作会社とCG制作会社の合作

普通のカメラ撮影による動画コンテンツを作るなら映像制作会社の仕事ですね。また、CGのカットだけが欲しいならCG制作会社の仕事ですね。では、CGがほとんど、もしくはCGをふんだんに使ってナレーションまで入れた完パケの動画コンテンツを作るような場合、いったいどこが作るのでしょう？答えは映像制作会社とCG制作会社の合作ということになります。

どこに発注しても同じものは作れる

合作ということなので、どっちに制作を依頼しても良いはずです。ただ、企画立案から最終的な完パケまでをトータルにコーディネートする仕事は映像制作会社が本職です。普段からそういう映像作品全般の制作進行を仕事としてやっていて、慣れているからです。
とはいえCGというものの本質はCG制作会社のほうが理解していますし、映像制作会社のディレクターなどはCGに関する知識をほとんど持っていない上、自分では作れません。
またCG制作会社は企画立案や構成作業、制作進行や映像演出、そして編集や音効などについてはまったくの素人です。企画という、映像制作作業の入り口でとん挫しそうですね。
おススメは、映像制作会社に相談することです。とはいえCG動画部分はCG制作会社に外注という形になります。

またウェブなどでサイトを見て気に入ったCG制作会社があるなら、そのCG制作会社から気に入った映像制作会社を逆指名してもらい最初から組んでもらう方法もあります。
本当なら映像制作会社の中にCG制作部門があるような会社が望ましいのでしょうが、そういった会社は多くはありません。

広告代理店に依頼するメリットとデメリット

また、広告代理店に依頼する方法もあるかと思います。
もしあなたが企業の広報部の人なら、広告代理店がいつも出入りしているのではないですか？その代理店さんに相談してみるのも方法です。ほとんどの広告代理店には映像制作会社との付き合いがたくさんありますので、最適なところを選んでくれるはずです。
とはいえ、広告代理店に動画コンテンツだけを依頼するのは、広告代理店の使い方という点ではあまりお勧めできる方法ではありません。というのも広告代理店はテレビや雑誌、新聞などの広告枠を売るのが一番の仕事ですから、大きな広告戦略を行って映像や紙媒体を含めてメディアミックス展開するような場合にその強みが一番発揮できるからです。
広告代理店の一番の強みはこうしたメディアミックスにあります。動画、紙媒体、ウェブ、イベントなどを総合的に活用する場合は、それぞれのデザインやコンセプトの統一など、広告代理店の役割は大きくなります。ところが動画コンテンツだけの制作では出番があまりないのです。基本的には映像案件だけを広告代理店に振っても、丸投げか紹介で終わる可能性が高いです。
とはいえ、映像制作会社やCG制作会社を探すのが面倒だとか、知らない業者に頼むのがリスキーだと考えるなら、知り合いの代理店の営業マンに声をかけるもの一つの方法でしょう。
ではそれぞれの窓口についてくわしく見ていきましょう。