CGを活用した映像作品を作りたい時、CG制作会社に直接相談するのも良いかもしれません。
この場合はCG制作会社は自分たちで企画や構成、演出や編集はしませんので、CG制作会社が懇意にしている映像制作会社と組む方法が一般的です。言ってみれば、CG制作会社の目線で、CGの使い方や演出をよく心得ている映像制作会社を逆指名してもらう方法です。

CG制作会社から映像制作会社を逆指名してもらう

映像制作会社は映像のプロではありますが、CGなどの技術そのものには疎い会社が多く、「CGで何ができて何ができないか？」という技術的限界を理解しているスタッフが少ないのです。そのため予算の中で収まるかどうかの判断ができなかったり、必要以上に制作時間がかかってしまったりすることがあります。
しかしCG制作会社の目線で映像制作会社を選んでくれるなら、ある程度CGの使いこなしを理解している映像制作会社と出会える可能性は高くなります。

CGも手掛ける映像制作会社がある

また、最近はCG制作会社でありながら、同時に映像制作会社でもあるような会社も存在します。こうした会社はメインの狙いを「CGを活用した映像制作」に絞っている場合が多いので、様々な表現手法を提案してくれるはずです。
とはいえ、CG部門を持つ映像制作会社は限られた人的資源を映像制作とCG制作の両方に振り分けているため、概して大規模な作品制作はあまり得意ではありません。

では小規模な作品とはどの程度のものを指すのでしょう？明確な基準はありませんが、大まかな目安として、大体７分程度までのCG動画なら、これら映像＆CG制作会社が効率的に制作を行う可能性が高いです。予算で言うと300万円以下の案件という感じでしょうか。このくらいの規模の案件ですと、CG制作の担当者と映像制作の担当者の両方を合わせて10人程度の規模の会社でも無理なく効率よく制作を行うことができます。

逆にこれより大きい規模のCG動画制作なら、CG制作会社から少し大きめの映像制作会社をご紹介願う形を取ったら良いのではと思います。そうすることで、映像制作会社は映像全体のプロデュースなどに集中し、CG制作会社はCGだけに集中することができるので制作の資源を得意な部分だけに振り分けることができます。いわば分業の利点が明確になるということです。